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土砂災害から
命を守る知識

土砂災害から命を守るために
必要な情報を提供

写真等の資料を防災教育や防災学習にご活用ください

大規模な自然災害が重なり、防災に対する国民的関心が、かつてないほど高まっています。 教育現場でも、義務教育課程において、いわゆる「防災教育」が推進されています。ここに集められている写真やイラスト類は、右下の「資料等の提供について」を一読のうえ、お手続きいただければお使いいただけます。動画につきましては当センターの著作物ではないものも含まれますので右上のお問い合わせよりご相談ください。防災教育・防災学習の様々な場面で活用いただけます。

土砂災害とは

なだれ

   山の斜面(しゃめん)に積もった雪が、くずれ落ちる現象(げんしょう)がなだれです。なだれには表層(ひょうそう)なだれと全層(ぜんそう)なだれがあります。表層なだれは、先に積もった雪の上に新しくたくさんの雪が積もったとき、上に積もった新しい雪がくずれ落ちるもので、真冬の気温が低くて雪が降り続いている時期に起こります。全層なだれは、古い雪も新しい雪もいっしょに、地面をけずりながらくずれ落ちるもので、春先の天気がよくて気温が上がった日や、雨が降ったときなどに、雪がとけることによって起こります。
   日本は国土のおよそ半分が豪雪(ごうせつ)地帯(雪が特に多く降るところ)に指定されています。それに加えて山が多いため、なだれの危険(きけん)の大きい場所にたくさんの人が住んでいます。また、スキーなどのレジャーでも、多くの人が雪山にやってきます。このため、雪の多い年は、かならずといっていいほどどこかで、なだれで家がうまったり、スキー客がまきこまれたりする被害が出ています。

なだれの速さと力

   表層なだれの速さは、だいたい時速100~200キロメートルで、新幹線と同じくらいです。全層なだれは時速40~80キロメートルで、自動車くらいです。スピードが速い表層なだれのほうが、くずれた雪は遠くまでとどきます。なだれの力は、大きいものになると鉄筋コンクリートの建物さえおしたおしてしまうほどです。
   1986年(昭和61年)1月に新潟県能生(のう)町(現在は糸魚川市の一部)で起こったなだれ(能生町なだれ災害)は表層なだれです。このときのなだれは沢にそって流れ、2キロメートルも先にあった集落をおそって、13人の命をうばいました。

  • なだれの図

    なだれでくずれた雪がとどく範囲(はんい)

  • なだれの写真

    なだれ災害(1986年1月 能生町)