ネパール自然災害軽減支援プロジェクト(水資源省治水砂防局)

No.18 2001.4.27

トリブバン大学における防災教育について協議が行われました

 DMSPプロジェクトでは、大学教育の中に「防災科目」を取り入れ、高度な防災教育を受けた人材を輩出することにより、ネパールの防災レベルの向上を図ることが重要と考え、ネパールのトリブバン大学(TU)に「防災コース」を設置するための技術支援を行うことを活動の一つとしています。

TU工学部での打合せ
 3月27日から4月8日まで「大学防災科目カリキュラム開発」の短期専門家として京都大学の藤田正治助教授に来ていただき、トリブバン大学工学部の土木工学科長等と共同検討チームを作り、大学教育の現状を踏まえた防災教育への取り組み方法について諸案を作成し、これらを比較検討しました。
 4月5日には、TUの工学部長を含め検討チームをDWIDPに招き、藤田助教授から各種検討結果が報告され、その中から、修士課程に現存する「水資源工学コース」の中の必修及び選択科目として各種「防災」科目を組み込む方法が、最も現実的であると提案されました。
今後は、カリキュラムの作成やプロジェクト期間中に日本から来ていただく教授陣等を具体的に詰め、可能であれば今年10月から始まる新学年度に、新たな「防災科目」を含む「水資源工学コース」が始まるよう協議を重ねていく予定です。

藤田短専

ギルバリ川モデルサイトの調印式が行われました

 河川及び砂防のモデルサイトであるギルバリ川では、すでにプロジェクトに関係する地元住民の代表者からなるユーザーズグループ(UG)が組織され、これまでモデルサイトで実施する住民参加型地域防災活動の内容とそのために必要な地元住民の協力等について協議してきました。このたび、これらについての合意が得られ、4月13日正式にこのUGとの調印式が行われました。 UG代表、DWIDPリザル局長及び亀
江リーダーの三者が調印し、郡開発事務所長(LDO)、郡開発委員会(DDC)議長等が連署しました。
 この合意書は、プロジェクト全期間にわたる基本合意書及び単年度合意書の2種類から成り、年度ごとに具体的な活動内容等を検討して合意内容を改正していきます。

調印式の模様           UG代表

主な出来事・トピックス


故カマールさん
1. 4月26日、DWIDPの職員で、オーバーシアーのKamal Raj Shresthaさんが交通事故で亡くなられました。今年1月に配属されたばかりの職員で、主として極西にあるマハカリの工事現場において監督業務等を担当していました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
2. 4月25〜27日の3日間にわたり、局内LANの管理者講習会が行われました。すでにほぼ整備が終わったLAN

シャクナゲ
システムの仕組、操作方法、メンテナンス等についてカウンターパート達が熱心に講習を受けました。 今後データベースの構築と相まって、LANの活用による効率的な局内業務の実施と防災情報システムの整備、促進を図ります。
3. 主としてネパールのITの現状を把握するため、IT調査団がネパールの各種関係機関を訪れて、調査を実施しました。4月18日には、DWIDPを訪れ、プロジェクトにおいて取り組んでいるIT関連活動を中心にヒアリング調査が行われました。
4. ネパールの暦によると、4月14日から2058年が始まりました。DMSPプロジェクトでは災害の各種予兆をPRする新年のカレンダーを、また、ネパール治水砂防技術交流会の活動の一環として災害時の警戒避難の重要性をPRするカレンダーを作成しました。今後、これらのカレンダーを広く配布し防災啓発活動を行っていきます。
5. 4月6日から10日まで、谷洋一元農林水産大臣ご夫妻がネパールを訪問されました。ポカラからゴレパニへのトレッキングをされるとともに、ポカラで実施されている村落振興・森林保全計画フェーズUプロジェクトやDMSPプロジェクトをご視察され、また間伐材で作成されたブランコを寄贈されるなど精力的に各地を訪問されました。
6. 長野県駒ヶ根市の中原正純市長等が訪ネされ、4月18日にポカラ市との間で姉妹友好都市の調印式が行われました。19日にはカトマンズにおいて祝賀会が開催されました。

LAN管理者講習会

防災啓発カレンダー

訪局された谷代議士ご夫妻とともに

災害報告

今年に入って、災害の報告はありません。