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| 11/2002 ノックの音が。 |
| ノックの音がした。誰?うるさいなあ日曜日の朝っぱらから。ドアを開けると1人の少年が立っていた。小学3年生くらい?ああ、近所の子どもだ。見たことある。
でも一体何の用だ?少年は「自転車を貸して欲しいんだけど。」と言った。なんだコイツ、友達でもないくせにいきなり。僕は少しイヤな顔になった。「ダメ。」と僕は言ってドアを閉めた。なんで僕が自転車持ってるって知ってるんだ? 昼、またノックの音がした。奴だった。自転車なら貸さんぞ、という顔で僕が出ると、奴は予想外のことを言った。「これ、食べて。」そして巨大なキューリをくれた。「キューリは余ってる。いらない。」と僕は言った。「じゃあこれは予備(よび)だ。」と言って、奴はキューリだけを置いて去った。 夕方、またまたノックの音がした。やっぱり奴だった。またキューリを持ってる。しかもさっきのより大きい。「キミの家の畑でとれるの?」と僕は聞いた。「うん、そう。これもあげる。」と言って今日2本目の巨大キューリをくれた。ぼくは少しとまどっていた。奴はすかさず「自転車に乗ってみたいんだけど・・・」と言った。僕は心の中で、『こいつヤルなあ。』と思っていた。 |
![]() ブータンの巨大キューリ。ずっしりと重い。右はオレンジ。 |