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土砂災害防災のフィールド
ネットワークで繋がろう、広げよう

~言葉はわかりやすく、つくる輪は親しみやすく~

一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。

砂防フィールド
コミュニティ

スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。

「スタッフ 」

中越メモリアル回廊特別企画「震災遺構を考える」を講聴してきました

◇日時 平成25年6月29日(土)13:30~16:30
◇場所 長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」
◇主催 中越メモリアル回廊推進協議会(長岡市・小千谷市・公益社団法人中越防災安全推進機構)
◇主旨
東日本大震災被災地では震災遺構についていろいろな意見が出ている。残すべきか、撤去すべきか、中越ではどうだったろうか。3つの震災メモリアルパークを考察しつつ、東日本大震災被災地へのメッセージとしたい。

基調講演では、(一社)減災・復興支援機構の木村拓郎理事長から「災害遺構の保存について~災害伝承を考える~」と題し、被災地域住民の負の遺産への「思い出したくない、見たくない」といったような心情があること、しかし災害を考えるうえでは事例を減災につなげることは重要であることや被災地を見に来る方々の動機はどうであれ防災への意識高揚とともに地域活性に繋がることを強調されました。遺構を残すことは、3つの効果があるとして、「被災地としての証」「減災対策の強化と促進」「地域復興の促進」と説明がありました。

つづくパネルディスカッションでは、「中越の震災遺構の役割とは」がテーマ。

○パネリスト
木村拓郎氏 (一社)減災・復興支援機構 理事長
上村靖司氏 長岡技術科学大学 准教授
澤田雅浩氏 長岡造形大学 准教授

○コーディネーター
稲垣文彦氏 (公益社団)中越防災安全推進機構 理事

以下、主なコメントです。
・災害も遺構もどうしても風化してしまうが「誰のために、何のために(残すのか)」を考えること。
・人間の心をどう残すか、物語を語り伝えること。
・遺構(の整備)が出来上がった達成感だけでなく、自分たちのモノとして将来に繋げること。
・大量に(集中投資的に?)砂防工事が行われ、今の暮らしが再建されていることなどをメモリアル
にするべき、どう動きをつくるか。(住民・行政にはできないことがあり、第3者の役割も大きい)
・黒子として頑張った人たち(復旧関係)のことは物語として遺構に繋がる。
・遺構の第一義は減災対策(意識啓発)である。見た人に印象を与えるには現物を見てもらうことが
一番わかりやすい。
・木籠の水没集落を保存することは山古志の宝になるとも言える。このような保存にあたっては法制度
の整備も必要ではないか。
・人を惹きつけ、仲間づくりをしながら地域コミュニティ(活動)をしていきたい。
・地域の自由な企画や取り組み、民意が先行する例はうまくいっている。高齢化する中山間地の在り方
を考えつつ実験的な取り組みは進めていきたい。

以上